初心者の頃(2)
超初心者から初心者へ
座学
以前こっぴどくやられてから、何とかして同じ土俵に立ってやる!という決意が芽生えたのであった。とにかく麻雀に慣れるために、ネットでルールの勉強をした。ちなみに、「麻雀豆腐」というサイトが初心者にはお勧めである。
実践
ある程度ルールや打ち方を学びつつ、MJモバイルを打ちまくった。回数さえこなせば誰でも段位がもらえるのだが、その頃になってやっと基本的な戦略がわかってきた。超初心者→初心者になるにあたって変化したのは次の三つだ。
・ゼンツしない
超初心者の頃は相手の手なんか見ていられない。親がリーチしていようが捨て牌が3段目に差し掛かろうが、ノーケアで自分の手ばかり見て何を切るかを考えていた。これでは相手に振り込み放題である。「相手の方が良さそうなら攻めない」ことを考えるだけで相当無駄な放銃は減らすことができた。
・適当に切らない
牌の必要さの判断が初心者には難しい。特に超初心者ともなれば、
上のような手牌で、「浮いているから」と七索を切ってしまうようなことがとても多い。これでは聴牌スピードが非常に遅れてしまう。自風や特別な状況でもない限り、字牌を切るのが丸いと言えれば初心者の仲間入りである。
・無闇に鳴かない
麻雀を始めてたったの数週間ともなれば、役など半分覚えていればよいほうだ。特にゲームだと、鳴けるときにはポンだのチーだの勝手にボタンが出てくる。それを条件反射的に押し続けてしまい、裸単騎が出来上がるまでが超初心者の一連の流れである。
聴牌スピードを上げるためには鳴きテクニックは必須であるが、超初心者に副露判断などできるはずもない。初心者になるにはむしろ鳴かない方が牌効率の勉強になってよいのではないだろうか。
......などを考えながら打つことで、少しずつではあるが「麻雀」というゲームに慣れていった。
魔性のゲーム
しかし麻雀の魅力とは恐ろしいもので、少々打てるようになってからはほぼ毎日、昼休みに教室の机の上でジャラジャラやっていた。しかし高三の秋、いつも通りに打っていた同期が大声で「ツモ!!」と叫んだ。手牌を開けてみると果たして九蓮宝燈であった。それを理由に、受験が終わるまではとその同期は一切麻雀をやめてしまった。実はその前にも受験を理由に数人が打つのをやめており、九蓮宝燈マンの引退でついに卓割れが常態化してしまった。
これでは仕方ないとついに昼休み麻雀部は廃部を余儀なくされたのであった。しばらくして後、麻雀熱が再燃するのは数か月後大学に入学してからである。