大学での麻雀
大学入学
さてしばらく友達と麻雀を打つことはなくそのまま入試を迎えた冬、運も味方して大学に現役で合格する。ひとしきり喜び、色々と落ち着いた後で思ったのは、
「これで麻雀が打てる」ということである。大学生といえば麻雀、麻雀といえば大学生。しかも受かった大学はイメージ的に麻雀を打つ人が多い。これで打ち放題だ!と3月くらいには思っていた。
意外と打つ人が少ない
4月に入り、新歓が熾烈を極め、上回生が新入生を血走った目で勧誘する時期が始まった。麻雀サークルもあるにはあったのだが、競技麻雀サークルしかなく、僕の望んでいた「大学での麻雀」ではなかったため、候補からは除外した。とりあえずどこかのサークルに入っておこうと、高校時代テニス部だったこともあり、とあるテニスサークルに入会した。
もちろんテニスも楽しかったが、問題は麻雀を打つ人がほとんど見つからないことだ。これについては気になったので少し調べてみたが、
......とあるように、大学で麻雀を打つ人の割合は存外低いのだ。
打てる人を探しても学部やサークル、バイト先に点々といるくらいで、常時打てるような状態ではない。(こんなものなのかな......)と沈んでいた矢先であった。
雀士との出会い
テニスの練習を楽しんでいたある日、先輩から「お前麻雀打てるか?」と誘いがあった。打てます打てますとホイホイ付いていった先輩の下宿先のリビングには、なんと全自動雀卓が。初めて見る本物の自動卓にテンションが上がるも、偉大なる先輩方にボコボコにされてしまう。
まず、ツモってから切るまでのスピードが段違いに速い。当時の自分は、「この人たちは本当に考えているのか?」と訝しむほどであった。そしてオリると決めたら一切振り込まない。そんなレベルの人たちを相手に、初心者の歯が立つはずもない。
いつかリベンジしてやると心に誓いながらも、久しぶりの麻雀を十分に堪能したのであった。