大学生麻雀雑記

麻雀好きな大学生が色々と書いていきます

麻雀の点数計算はまず4つだけ覚えればよい!

 

日夜

 テストが間近に迫ってきた。科目数はそれほど多くないのだが、実験レポートに忙殺され、勉強する時間がかなり奪われてしまう。しかし、レポートをさぼると実験の単位を落として留年する。麻雀を打つ先輩に留年する者が多いような気がするが、そこまで前ならえはさすがにできない。

 さて、麻雀を打つことは後輩に前ならえさせようと、先日数人にルールを教えた。ブロックやある程度の基本動作はできるようになったが、皆一様に点数計算を覚えられる気がしないという。自分も点数計算には苦労させられた。今回は点数計算について触れようと思う。

点数計算

早見表

 初心者にとって鬼門となるのは、主に1飜縛りの意味と、この点数計算の方法であろう。

 

f:id:mjplayer:20190720180550p:plain

(画像はhttps://janki.jp/poster/より引用)

 上記のような点数早見表というものがあるが、使いこなすにはよく使うところを暗記するしかない。自分も数年前までは点数計算ができない超初心者であった。表を見ても、「2000点の倍が3900点とはどういうことだ?」と訳が分からなかった。

符計算

 そもそも上の早見表を使うためには、符計算ができるようにならなければならない。基底符として20符がつき、門前ならさらに10符がつく面子について、順子には符は付かないが、暗子には么九牌には8符、中張牌には4符付く。また、暗槓子はそれぞれ32符、16符であり、ポンおよび大明槓ですべて半額になる.......

 慣れていない人からすると、もはや呪文である。符計算の分かりやすい説明は麻雀豆腐というサイトに詳しいので、点数計算の分からない人は参照されたい。

たまに見かける形

 以下の牌姿について、東場の西家0本場、ドラは1萬とする。リーチを掛けたこの形、5-8索の両面待ちだが、出アガリについては高め低めが存在する。

f:id:mjplayer:20190720182742p:plain

 5索子でロンしたとしよう。基底符と面前符で30符、白が暗子なので8符、場風の東がアタマなので2符、以上でリーチ白の40符2飜で2600点である。

 8索でロンした時を考えよう。両面待ちで符がつかないため、点数も同じのように思える。しかし、麻雀には「和了点は最大高めで計算する」という原則がある。67の両面ではなく、678+79の嵌張待ちととらえれば、上記とは別に2符がつき、42符を繰り上げ50符扱いとなり50符2飜は3200点となる。

 初心者の頃、このような形を教えてもらい、待ちを任意(まあ実際は強制だが)にとれることに感動した覚えがある。無論、慣れた人から見れば当然の思考ではあるだろうが、初心者にとっては意外と見落としやすいところである。

初心者へ

 点数計算を覚えるにはまず早見表を覚える必要があるが、文字通り全部覚えるのはまず無理である。しかも、覚えたところで人生でそう何度も使わないような点数も多くある(満貫未満の90符ツモなどしたことがない)。細かいところを覚える前に、子なら門前で1300、2600、5200、8000。平和もしくは鳴いたら1000、2000、3900、7700と覚えよう。親なら門前で2000、3900、7700、12000。平和もしくは鳴いたら1500、2900、5800、11600である。

 正直なところ、上の16種(ほぼ倍々なので実質4種)を覚えるだけで、8割くらいは困ることはない。大体こんなもんだろうとみて、分からなければ同卓者に聞けばよい。

 繰り返す。子の10001300、親の15002000の4つである。

 

なぜこんな点数に?

 書きたかったのは実はここなのだが、話は昔の疑問にさかのぼる。なぜ2000点の倍が3900点なのか?それは、現代の麻雀における点数計算の計算式が以下のように定義されることと、10点単位の端数の切り上げによって説明できる。

f:id:mjplayer:20190720185137p:plain

点数計算の定義

 親の点数が子の1.5倍なのは、赤く記した係数に起因する。また、飜数に2を足しているのは、場ゾロのバンバンの分である(現代では場ゾロを飜数自体には含めない)。実際に計算してみよう。

f:id:mjplayer:20190720185512p:plain

 上に記す手について、まずドラは無く、リーチ平和を子がロンアガリしたとする。30符2飜である。よって点数は30×4×2^(2+2)=1920の端数を切り上げ、2000点と計算される。

 次に、1萬がドラとし、30符3飜の点数を計算する。30×4×2^(3+2)=3840より、切り上げて3900点となる。

 つまり、満貫未満の手では1飜アップするごとに「定義上」では確実に点数も2倍となるが、点数収受が煩雑になるのを防ぐために端数を切り上げることにより誤差が発生するのだ。

(参考https://majandofu.com/rule-score-pointstable

もっと合理的な計算は

 飜数という大きなくくりと符数という小さなくくりに分け、難易度によって点数が上昇するシステムを構築したのは、確かに見事だと思う。しかし、如何せん煩雑である。初心者が麻雀を覚えるのに躓いたり、敷居を高くしてしまっているのは点数計算のわずらわしさに一因があると思う。

 それに、ところどころ合理的ではないような箇所も見られる。例えば、よく言われていることだが、三槓子小三元が2飜であるのは明らかに難易度に見合っていない

 麻雀という競技の発展には、新規参入者の増加が不可欠である。それなのに煩雑で不合理なルールが残っていると、それを妨げてしまう可能性がある。新たなルールを作るのはプロの役割である。より簡便で合理的な点数計算の方法がプロたちの手によって編み出せれることを切に願う。