大学生麻雀雑記

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近代麻雀2019年10月号

 

近代麻雀

近代麻雀 2019年 10 月号 [雑誌]

 近代麻雀の最新号である10月号が発売されたということで、早速コンビニに足を運んで購入してみた。楽しみにしている人もいると思うので、さわりの部分だけを感想と共に紹介しようと思う。

 

闇麻のマミヤ

 まず表紙で目を引くのは「アカギ」や「天」で有名な福本信伸行さんの新連載「闇麻のマミヤ」である。今回で第3話を迎える。「マミヤ」で特徴的となっているのは、主人公が女性であることと、行われる麻雀に存在する特殊ルールだ。

 まず「闇」。これは1000点を場に供託することで、牌を裏向きに伏せて切ることが可能となるルールである。しかし相手がその牌を見たいと思った場合、2000点を供託することで表向きにさせることが可能となる。これを「闇返し」と言う。それでも開けさせたくない場合、さらに4000点を供託して裏返しのまま続行することが可能であり、これを「完闇」と言う。

 当然この特殊ルールがこの漫画の肝となると思われるが、まだ「闇」や「完闇」を使った高度な駆け引きは行われていない。それもそのはず、主人公たるマミヤが未だ勝負の卓に座っていないのだ!遅刻したマミヤの代走として、雇い主的なポジションである治が一時的に卓についている。

 第3話の内容は、治が高い手を張り、成就させたい!しかし少ない残り点数の中、点棒を払わねばならない「闇」ルールをどう使いこなすか?というものだ。麻雀を人生になぞらえた治の心情表現もまた興味深い。続く第4話にも期待させられる。

 麻雀プロ試験

 そして本を開くと同時に、付録である「麻雀プロ試験」の過去問が中から出てくる。この冊子、ビジュアルがまず面白い。大学受験でよく用いられる過去問集「赤本」のパロディーである。

 中には表紙にあるように、日本プロ麻雀連盟、最高位線日本プロ麻雀協会日本プロ麻雀協会、麻将連合μ、RMUの麻雀プロ5団体の試験が1年分ずつ掲載されている。麻雀プロを目指す人なら一度は解いておかないといけない問題集だ。

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 これまで特にプロ試験問題を見たことが無かったので、その多様さに驚いた。例えば日本プロ麻雀協会には、ゴリゴリの一般教養問題がある。政治の一般知識や高校程度の物理・数学知識が無ければ解けない問題も散見された。プロ試験のイメージとしては、訳の分からない多面張を数秒で答えろ!のようなものだったのだが、意外とそういう訳でも無いらしい。

 調べてみると、各団体HPなどで過去問を公開しているようなので、興味を持った人はぜひそちらも参考されたい。下に例を挙げる。

saikouisen.com

コラム

 最後に、いつもはグラビアが乗っているページに掲載されていたコラムについて紹介する。ZERO氏による鳴きのテクニックで、

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 上記の牌姿で8pが他家から出たらポンしろ!というものである。4センチで超愚形のイーシャンテンには持っていきたくない、チーならありかも、と考えるのが普通だろう。しかしZERO氏はこの「3フーロ」の強さについて語る。

 3フーロしていれば聴牌であると思わせ、相手を足止めすることができる。その間に本物の聴牌を入れアガることが可能になる、というのが大まかな内容だ。相手側から見ると、やりづらさがよく分かる。

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 大事なことは、「高く見える手」で「自信を持って行う」ことである。この戦法をZERO氏は「3フーロリーチ」と呼び、相手を威嚇し先手を取るうえで有用な戦法だと述べている。勇気のいる戦術ではあるものの、実行する価値のある考えだ。

 しかしこれを自分がやるとなると、実行するタイミングなどを誤り、手づまりを起こして死にそう、実際やってみるには相応の実力が必要なようだ......。

 

 以上が今月の近代麻雀の一部紹介である。実践的な戦術など非常に有益であったため、読んでみることををお勧めする。